つゆだく百合えっち丼 (3)

 

【(1) と (2) を読んでから読んでください】

 

 

 

こんにちは、旬な話題をお届け、マジカルエクスプレス。

本日のゲストはあのお方、あの百合丼でファーストフード業界を立て直したことでお馴染み松屋の川浦社長に、スタジオまでお越しいただいております。

川浦社長、こんにちは。ようこそお越しくださいました。

「ああ、こんにちは。私も時々深夜にこの番組を聞いております。」

嬉しい限りでございます。

「いえいえ、ほんとこちらこそ」

何か想像していたよりも朗らかで、笑顔が素敵な方でいらっしゃって。

「ありがとうございます。」

早速いろいろと質問させていただいてもよろしいでしょうか。

「ああ、はい。どうぞ。」

早速ですが、百合丼を生み出すきっかけとなったことはなんなのでしょうか。

「それはですね、まあ百合丼がおいしいという話が噂になっていてですね、私はそれを試食し、感動して。わが社はより安価に提供するプロセスを開発したわけです。」

そもそも百合丼って何なんですか?

「まあ、ほとんどの視聴者さんは知っておられるでしょうけれども。百合丼というのはですね、ご飯にかわいらしい女の子二人をのせた食べ物です」

いやあ女の子たちみんな可愛くて、って怪しい雰囲気がしますね。女体盛りとは違うんですか?

「いやあ、全然違いますよ。上に載っているのは品種改良されたマーモセットという猿の一種でございます。」

私は、まだあれが猿だとは信じられないのですが。

「そうおっしゃるお客さんもまだ時々いらっしゃいます。すこし長くなるのですがくだいてお話ししますと、今世紀の半ばに人類進化の基盤となる遺伝子が見つかりました。人間っていうのはチンパンジーと共通祖先をもつわけですが、そこから600万年でかなり形態的にも大きく進化していて。その進化の要因となったものが発見されました。その遺伝子をですね、マーモセットに導入したら、とても見た目が人間に近いものになったわけです」

ほおほお、科学の進歩ですね。

「まあ彼女たちは人間そのものというより、人形に近い形をしていますね。」

ふむふむ

「開発後、ペットとして国内に流通しましたが、少量で大変高価なものであったり西欧からの動物保護団体が抗議に来たりしまして」

いや、でも犬は飼ってるやん。

「そうなんですよ。でも見た目が人間ということで、それは実質人間なのではないかという意見があったりだとか。」

確かに難しい問題ですね。

「ただ。この品種改良されたマーモセットたちには驚くべき特徴があったんですよ。それはですね、メスの背中から分泌する汗が非常に美味であると。それで、特に発情後の汗がおいしいとされています。」

なるほど、ただ商品化は難しかったんでしょうね。

「非常に困難なものでしたが、前例はありました。牛乳と鶏の卵です。鶏卵の場合1個15円ほどで取引されるという効率化がなされていました。マーモセットたちの場合は見る愉しさもあり品質低下も早いということで、店舗まで生体が導入されました。」

なるほど。倫理的にはどう思われますか。

「私としましては、かつて非常に大規模に行われていた牛や豚の屠殺の方がはるかに問題があると考えていますし、会社としてそのようなキャンペーンを致しました。」

だいぶ話が重くなってきましたね(笑)

「そうですね」

ただ、未だに可哀そうという意見がありますが、どうお考えでしょうか。

「彼らは家畜です。見た目が人間に似通っていたとしてもそれに変わりはありません。私たちは他の生き物を食さずには生きていけません。その辺りまで考慮していただければと思います。」

そろそろお時間となりました。

「はい」

本日は、貴重なお話をありがとうございました。

「こちらこそありがとうございました。」